2019年7月10日水曜日

黄泉比良坂と揖屋神社 その1

先日、和歌山により、大阪に宿泊した翌日、
今までなかなか立ち寄ることができなかった
松江市東出雲の黄泉比良坂と揖屋神社に詣でました。

なぜこのタイミングかと言えば、
博多から新幹線で岡山に入るより、
新大阪からであれば45分程度、早くつくことと、
黄泉の国があるという紀伊半島から
直接、黄泉比良坂に出向きたかったというのもあります。

始発の新幹線で新大阪から岡山まで、
岡山からは伯備線の特急やくもで、まずは安来まで。

そこからローカルに乗り換えて
揖屋駅で下車です。

安来では少し時間がありましたので
駅の待合室へ。

どうしても笑顔になってしまう安来節 踊りは足腰ハードですけれど

安来駅から揖屋駅までは一駅。
雨が心配な日でしたので
まずは駅から遠い黄泉比良坂へと向かいました。

改札を抜け、しばらく線路沿いを歩きます。

歩道橋もありますが、そちらではなく、
線路沿いの公園をすぎ、小さな川が流れる
行き止まりまで進み、
右手にある線路の下をくぐるトンネルを抜けます。
線路をくぐった後、橋があるので小さな川を渡り、
東泉寺サイドから、さらに直進します。

多分、この道が一番近く、
また車が多い国道を通らない分
静かにゆっくり歩けるように思います。

すると国道9号線にでます。
揖屋小学校があり、
すぐ横に歩道橋があるので向こう側へ渡ります。
ここまで10分程度かと思います。

そして案内版に従っ左手へ200mほど歩くと
Y字のように右に道がのびているので
そちらへ進み、大通りから離れます。

田畑や民家が点在している中を進み、
しばらくいくとこんな道があらわれ、
先に何やら看板が見えてきます。



アジサイがきれいな季節で、鳥も鳴いていました

到着 駅から徒歩20分弱かと思います

白い看板には


とありました。

右手から入るとこの石柱


しっとり落ち着いた
あったかい感じがします。

黄泉の国の入り口、
いざなぎといざなみが決別した所ですが、
同時に、大国主神が須勢理姫を連れて戻った愛の場所だからか、
または、難題を出したのに、最後はあったかく見送る
スサノオがその向こうにいるような気がするからか。
子どものころ、この神話が好きでした。

正面には千引きの岩、あの世とこの世の境目といわれているそうです。

しかしそれよりも、気になったのは
左にある小さな屋根はポストでした。

「亡くなった方に手紙を書いて送りませんか」とありました。
「黄泉の国への手紙」とのことで、
横には便箋とペンが置かれていました。



戻って知ったことですが、毎年6月にはポストの前で、
故人に届くよう願いを込め、
手紙を火にくべるたき上げが行われているそうです。

最近始まったことのようですが、
このポストの想いは悲しくもあり、
故人をしのぶ愛でもあり
それに暖かさを感じたのかもしれません。

ここで思い出したのは、以前訪れた恐山でした。
あそこも、残された者の悲しみがあり、寂しそうなのですが、
でも同時に、あたたかさと
包み込まれる感じがある地でした。
旅立った人たちの、
残された者の幸せを願う温かさかだと思ったものでした。

中から外を見る、つまり逃げてきた進行方向?逃げた方向?どっちかな…

そしてもう一つ、脇にこんもりした森に続く道があります。


それが伊賦夜坂というそうです

伊賦夜坂への入り口
なかなかワクワクする道です 

曇りなので暗く映っていますが、鳥のさえずりが心地よい道でした

すぐのところに先ほどの案内板にも説明があった「塞の神」
(道祖伸)とも書いてあります

イザナギの神が「ここから入ってきてはならぬ!」と投げた杖から出た神とかいてありました。ここを通る人は小石を置いていくとのこと。小石も積もれば岩となるから?などとひとり、つい呟きながら通過しました。

道はまだ続きますが、もう近くに生活音がしてきます。

下るとすぐに住宅街にでます
計っていなかったのでわかりませんが、
多分5分もかからず抜けたような気がします。

また、私は正面?から入りましたが、
逆に、この山道の抜けた側、
住宅地側からアプローチする方法もあります。

その場合は、国道9号線に出た時点で、
歩道橋ではなく右手の「揖屋小前」信号を渡り
住宅地へ進むと、左手に小さな案内版があり、
この山道を抜ければ、伊賦夜坂に入り、
黄泉比良坂に至るということになります。

本来はこの山道を抜けて石柱の所へ出たかったのですが、
初めてなので、念のため、大きな道案内に従ってみました。

さて、伊賦夜坂から住宅地に出たら
左手へ進みます。
すると先ほどの国道9号線が見えてきます。

往路と同じように川沿いを進み、
今度は駅に戻らずそのまま直進、
揖屋神社へむかいます。

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