今までなかなか立ち寄ることができなかった
松江市東出雲の黄泉比良坂と揖屋神社に詣でました。
なぜこのタイミングかと言えば、
博多から新幹線で岡山に入るより、
新大阪からであれば45分程度、早くつくことと、
黄泉の国があるという紀伊半島から
直接、黄泉比良坂に出向きたかったというのもあります。
始発の新幹線で新大阪から岡山まで、
岡山からは伯備線の特急やくもで、まずは安来まで。
そこからローカルに乗り換えて
揖屋駅で下車です。
安来では少し時間がありましたので
駅の待合室へ。
|  | 
| どうしても笑顔になってしまう安来節 踊りは足腰ハードですけれど | 
安来駅から揖屋駅までは一駅。
雨が心配な日でしたので
まずは駅から遠い黄泉比良坂へと向かいました。
改札を抜け、しばらく線路沿いを歩きます。
歩道橋もありますが、そちらではなく、
線路沿いの公園をすぎ、小さな川が流れる
行き止まりまで進み、
右手にある線路の下をくぐるトンネルを抜けます。
線路をくぐった後、橋があるので小さな川を渡り、
東泉寺サイドから、さらに直進します。
多分、この道が一番近く、
また車が多い国道を通らない分
静かにゆっくり歩けるように思います。
すると国道9号線にでます。
揖屋小学校があり、
すぐ横に歩道橋があるので向こう側へ渡ります。
ここまで10分程度かと思います。
そして案内版に従っ左手へ200mほど歩くと
Y字のように右に道がのびているので
そちらへ進み、大通りから離れます。
田畑や民家が点在している中を進み、
しばらくいくとこんな道があらわれ、
先に何やら看板が見えてきます。
| アジサイがきれいな季節で、鳥も鳴いていました | 
| 到着 駅から徒歩20分弱かと思います | 
白い看板には
とありました。
右手から入るとこの石柱
右手から入るとこの石柱
あったかい感じがします。
黄泉の国の入り口、
いざなぎといざなみが決別した所ですが、
同時に、大国主神が須勢理姫を連れて戻った愛の場所だからか、
または、難題を出したのに、最後はあったかく見送る
スサノオがその向こうにいるような気がするからか。
子どものころ、この神話が好きでした。
正面には千引きの岩、あの世とこの世の境目といわれているそうです。
しかしそれよりも、気になったのは
左にある小さな屋根はポストでした。
「亡くなった方に手紙を書いて送りませんか」とありました。
「黄泉の国への手紙」とのことで、
横には便箋とペンが置かれていました。
戻って知ったことですが、毎年6月にはポストの前で、
故人に届くよう願いを込め、
手紙を火にくべるたき上げが行われているそうです。
最近始まったことのようですが、
このポストの想いは悲しくもあり、
故人をしのぶ愛でもあり
それに暖かさを感じたのかもしれません。
ここで思い出したのは、以前訪れた恐山でした。
あそこも、残された者の悲しみがあり、寂しそうなのですが、
でも同時に、あたたかさと
包み込まれる感じがある地でした。
旅立った人たちの、
残された者の幸せを願う温かさかだと思ったものでした。
| 中から外を見る、つまり逃げてきた進行方向?逃げた方向?どっちかな… | 
そしてもう一つ、脇にこんもりした森に続く道があります。
| それが伊賦夜坂というそうです | 
伊賦夜坂への入り口
| なかなかワクワクする道です | 
| 曇りなので暗く映っていますが、鳥のさえずりが心地よい道でした | 
| (道祖伸)とも書いてあります | 
イザナギの神が「ここから入ってきてはならぬ!」と投げた杖から出た神とかいてありました。ここを通る人は小石を置いていくとのこと。小石も積もれば岩となるから?などとひとり、つい呟きながら通過しました。
| 道はまだ続きますが、もう近くに生活音がしてきます。 | 
| 下るとすぐに住宅街にでます | 
多分5分もかからず抜けたような気がします。
また、私は正面?から入りましたが、
逆に、この山道の抜けた側、
住宅地側からアプローチする方法もあります。
その場合は、国道9号線に出た時点で、
歩道橋ではなく右手の「揖屋小前」信号を渡り
住宅地へ進むと、左手に小さな案内版があり、
この山道を抜ければ、伊賦夜坂に入り、
黄泉比良坂に至るということになります。
本来はこの山道を抜けて石柱の所へ出たかったのですが、
初めてなので、念のため、大きな道案内に従ってみました。
さて、伊賦夜坂から住宅地に出たら
左手へ進みます。
すると先ほどの国道9号線が見えてきます。
往路と同じように川沿いを進み、
今度は駅に戻らずそのまま直進、
揖屋神社へむかいます。
 
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