2020年8月21日金曜日

ホロスコープが教えてくれる亡くなった人からのメッセージ

ホロスコープは、出生時の星位置を表したものです。
この出生図の星が進行した様子や、
通過している星から、サインを読み取るのが星読みです。

ホロスコープはその人が亡くなっても生き続けます。
例えば亡くなった人がその後、
「生きていたとしたら幸運期」という時期を迎えた時、
その人が生前成した仕事や作品などが
脚光を浴びることがあります。

或は、その時期に、残された家族の問題が
解決るすようなケースには非常によく出会います。
亡き人が今もこの世や残された人たちを護り、
繋がっていてくれているのだなと
実感させてくれる現象です。

他には、この世を去った時の星位置により、
その人がどんな思いで旅立ったか、
また、近しい人に対して
どんな想いを抱いて旅立ったかを
感じられる場合もあります。

今日はその一例をあげたいと思います。


A子さんは病気で亡くなりました。

その日時の星位置と出生時のそれを照らし合わせながらみますと、この世を離れる時の彼女の肉体は、かなり消耗しており、生きる事が重荷といえるような状態であったことを土星が示していました。また病巣そのもの以上に、薬の副作用が激しかったのかもしれないことを海王星と火星が示しているようでした

しかし同時に、これまでの善行に助けられているような安らぎと、大いなる護りが木星によって暗示されていました。この護りと導きは、すでにあちらの世界にいる家族や親族たちによるものだったのかもしれません。

また、水星と火星と海王星の状態を読むことで、彼女は眠るように、夢をみているような中で現実の世界から離れたサインが読み取れ、遺族のお話とも合致していました。

そして残されたご主人のホロスコープと合わせてみる事で、彼女の彼への想いが浮かび上がってきます。

個人的なことが多く含まれるので一部だけのご紹介ですが、A子さんが旅立った時の月は彼の火星に重なり「貴方のありたい生き方をして欲しい」という想いが観て取れました。

また、過去生からの縁や課題を表すドラゴンヘッドとドラゴンテールにもはっきりしたサインがみられました。

彼女が、彼を残してこの世を去らなければいけないのは、過去生からの約束のようでしたが、彼が彼女を看取ることもまた彼の今世の仕事であり、それは彼の魂を更に磨くものだったようです。



また、A子さんが亡くなったのは、月食と日食の間でした。満月新月は、人の生死やメンタルに影響を及ぼしやすいことはよく知られていますが、月食と日食は更にその力が強まるように思えます。この月食の頃から、彼女は急激に弱っていったようです。

そしてこの時の月食は、ご主人の出生図の金星の真上で起きていました。彼の大切な愛情の上に、影って行く妻を表す月が通っていきました。

月食はそれほど頻繁に起こるものではありません。それが360度の中の1点の彼の金星の真上に来る日というのが、どれほどのことかお分かりいただけると思います。


前回と前々回のblogでは、
わたくしの夢についてを語りました。
夢によって、その出来事が誰のせいでもなく、
ただ「大きな営みの中の必然であったかもしれない」と
感じられる経験をすることは、
受け入れがたい現実を目の前にしたときに、
少しだけ助けになると思います。



しかし、夢が訪れてくれるかどうかなど、
夢解きの方は、誰でもすぐに
というわけにはいかないかもしれません。
けれど、同じ作用は、星を読むことでも
得られると思っています。



そう簡単に、心が晴れるわけではないでしょうが、
何か大きな流れやエネルギーがあることや、
「人も、星の運行や満ち欠けと呼応して
自然の一部として生きている」という意識が持てた時、
ほんの少しだけ、何かが抜けるような気がします。

そう慣れた時、大いなるものに心身をゆだねられ、
それまでよりはもう少したくさん、
亡き人と繋がっている実感が得られるように感じています。

開業以来ずっと
「人の生死については観られません」と
お断りしていますが、
いま生きている人への、旅立った人からのメッセージ
感じるお手伝いはこれからも心を込めて
させていただきたいと、改めて思うこの頃です。