夢の実例~夢主 Hさん(47歳 男性)
楽しい旅の夢だったのだが、後半から状況が一転。下駄箱を開けるとモンスターがいる。黒くて小さいエイリアンのよう。家は今の場所のようだが、下駄箱は若い頃暮らしたアパートのもの。
しかし現実と違い、下駄箱が上の方にあった。見なかったことにしよう、と扉をしめる。目覚めた時、かすかに頭痛がしている気がした。
夢解き
「モンスター」や「得体が知れないもの」人によっては動物などが侵入していたり、入り込んでくる来る夢は、心理的には恐れや直視したくないモノ、物理的には病気やトラブルを予感している時に多く見られます。
既に心配している状況がある場合には、すぐに専門医に相談しておくことが勧められます。思い当たる節がない時は、慎重に無理せず過ごしましょう。
この夢の場合、夢主は歯の治療中でした。
この夢の数日後、強い痛みが襲ってきました。ただ、それは治療しているものとは別のクラウン(被せ物)の歯で、予想外だったそうです。夢は、この状態を早めに教えてくれていたようです。
目覚た時の小さな頭痛はこれを知らせていた可能性も高いでしょう。睡眠中は、小さな痛みも拡大したように感じられ、夢の中で視覚化されることもよくおこります。
下駄箱は「下駄」が入る箱で、下駄には「歯」がついています。 その「箱の中に巣くったモンスター」は、「クラウンの下に潜む良からぬ状態」を示していたのでしょう。昔の下駄箱が出てきたのは、当時が今に深くかかわっていたためでした。
Hさんは「若い頃のアパート時代」に、歯の治療が必要になったのに放置していたそうです。まさに若い頃「見なかったことにしよう」と扉をしめて先送りにしたのでした。
その後、しばらくして治療は済ませましたが、遅すぎたので、今になって歯を失う原因になり、その治療をしていました。若い時のツケがきたと感じていたそうです。
夢にも出ていた前半の旅行ですが、実際にHさんは出かける計画を立てていました。しかし何となくタイミングが合わず、延期をしました。しかしもし出かけていたら、そのさなかに痛みに襲われたことになっていました。無意識が助けてくれたと言えるでしょう。
また、他の象徴でも言えることですが、夢の中では、前後左右や上下がさかさまに出てくることが多いように感じています。この夢でも、実際に痛みが出たのは下の歯でした。方向や位置がはっきりしている夢は、この点も考慮してみるとよいでしょう。
ともあれ、早めに対処、身体は大切にしましょうね。
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