2012年6月15日金曜日

箱とビルの夢

夢の実例~夢主 Oさん(36歳・女性)

自分の部屋にいる。角部屋なので実際には窓が2箇所ついているが、夢の中では、南に向いている腰窓しかない。窓ガラスはなく、いい天気。外の景色がよく見える。

ふと部屋の内側を見ると、1辺が1メートル程のサイコロのような箱がたくさんおいてある。綺麗に並んでいるが、一部、曲がっている箇所がある。私は箱の上を、とんとんと順に叩いてみた。

場面が変わったのか、窓の外を見たのかもしれない。目の前にビルが3 軒くらい隣り合わせに建っている。その真ん中のビルが左端のビルにむけて傾き、寄りかかるようになだれ込んでいく。砂煙のようなものも出ているし、火の手が上がるのではないかと心配になる。寄りかかられた方のビルは軋んでいる。


夢解き

夢をお伺いして、まずOさんには、健康面に問題がないかどうかをお尋ねしました。ここ数日、首のコリや痛みと、頭痛がしているとのお答えでした。そこで、歯医者さんにみてもらうことをお勧めしました。

すると、歯根や歯茎の状態が非常に悪く、1本の歯が崩れかかるように、隣の歯に寄りかかろうとしていたそうです。炎症もあり、文字通り「火の手が上がるかも」と心配した通りで、頭痛や首こりの原因もここにありました。

Oさんは、歯の調子が悪いとは全く考えていませんでした。けれど夢は、まさにそのままを教えてくれていました。意識では解からない状態でも、無意識は事細かに把握している例といえます。

夢に出てきた部屋は、Oさんの口の中です。腰窓は唇が開かれて外が見えている様子です。Oさんは自分の口の中にいたことになります。勿論、サイコロのような箱は「歯」です。更に、悪かった歯は左から2本目でした。3軒のビルは左端からズームされたような状態で彼女に症状を見せてくれています。

睡眠中に体の異変を感知することは多いものです。覚醒時には小さな痛みでも、夢うつつの中では激痛に感じられるようなケースも多く見られます。 これは、ほんの少しベッドから手足が落ちただけでも急激な落下をした夢を見るようなことに似ているとも思われますし、睡眠の手をかりて意識から離れている時は、非常に研ぎ澄まされた状態にもなるためでもあるでしょう。

無意識は何でも知っていてくれます。そこと簡単にコンタクトを取る方法である睡眠は、とてもありがたいものです。心と体、両方をよく休め、癒し、その状態をよく知るために、今日もゆっくり、おやすなさい。

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