煙草を吸い「あら、もうやめて長いのにすってしまってもったいないことをした」と思う。
夢解き
前回同様、夢を解く際には、一般説だけを当てはめたり、個人の状態を無視しての断定は避けていただきたいものとしての実例です。同じものが夢に出てきても、本人だけの意味がある「夢主だけの夢辞典」はたくさんあります。Mさんは15年間の喫煙後、ぴたっとやめて既に10年以上たちます。勿論、現在煙草を吸いたいとも思いませんし、むしろ周囲で喫煙をされていると、その煙を気持ち悪いと感じます。しかしそれでもMさんはたまに、喫煙をする夢をみます。
「吸いたいと思っていないのに、なぜだろう」と、随分長い間考えていました。けれどそのうち、その夢の前日には、いつも共通の出来事があることに気づきました。
例えばある日は、歯の痛みに耐えかね鎮痛剤を飲みました。また別の日は、新しいお香を試した所、煙の上がり方がひどかったそうです。
また違う日は、ショッピングモールに出かけましたが、丁度冷房が入り始める頃の季節で、流れてくる風が誇りっぽく、嫌なにおいや空気を吸い込んだと感じていました。
既にお解かりのように、自分の体の中に、Mさんがよくないと思うものを吸い込んだり、取り入れた夜に喫煙の夢を見ていたということのようです。
これは「実際に負担をかけたよ」と夢が知らせてくれる場合もあるかもしれませんが、Mさんは、周囲からの刺激にやや敏感な人でもあるので、逆に「喫煙程度だから気にするな」とバランスをはかっている場合もあるのかもしれません。
一般的な煙草の意味としては「男性的エネルギー」「不必要で害があるもの」「大人にとってのおしゃぶりで、依存やストレス解消を求める場合」などがあります。
また、煙が気になる際は、「自分が悪感情やよくないエネルギーを振りまいている」或いは、「周囲のそれらにまとわりつかれていて、煙たいと思っている」場合などもあります。
喫煙者が夢の中で煙草を吸う場合は、日常的なことなので、習慣と夢のどこが違うかに着目してみるものよいでしょう。
また、リラックスの必要性や「肺がんなど病気を心配している」などを暗示する場合もあります。
ただ、これらをいちいちMさんに当てはめても、恐らく、あまりすっきりした夢解きにはならないでしょう。
「前日の出来事を整理している夢」と捉えるだけで充分かと思います。 Mさんも「それだけはっきり夢と繋がっているということだと感じられて、何だか心強い気がした」と仰っていました。
みなさんも夢日記をつけることで、自分だけの夢の象徴やパターンを是非みつけてみてください。
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