前回は月の位置を確認するお話をしました。
今回はそれをどうとらえるか、というお話です。
が、その前に、基本的な新月から満月に向かう増光期と、
満月から新月に向かう減光期について記しておきます。
新月と満月の用い方
新月から月が丸くなっていく間を増光期は、
文字通り、増やしたいことに取り組み、
逆に満月から月が細く減っていく期間は、
減らしたいことに取り組むとよい、
という考えがあります。
勿論、ご自身のホロスコープとどんなアングルを取っているか
により変わってきますので、これだけを用いて
大きな決断に用いることはお勧めはしません。
現実に即して臨機応変に用いることが大切です。
けれど、小さなことで、どうしようかなあと
思うレベルであれば、参考にしてみてもよいと思います。
前置きが長くなりましたが、まずは新月から。
新月からは、物事をはじめる時なので
貯蓄や新しい勉強など、成就したいことに取り組むと
うまく行きやすいといわれます。
また、体力を回復したいなども
「増やしていくこと」に含まれます。
新月から満月へと、地球に届く光の量も増えるので
増光期といいます。
文字通り、増えていくことお応援してくれます。
逆に満月から新月へと月がやせていく時を減光期といいます。
この時は、減らしたいことに取り組むことが勧められます。
習慣の改善、ダイエットや、治療のようなことには良いとされています。
一説には、これらには、月の満ち欠けにより
マイナスイオンとプラスイオンの発生の仕方が
違うため、効果が変わるとも言われているようです。
新月と満月の位置
次に、月の位置を自分の生まれと
照らし合わせて参考にする場合についてのお話です。
占星術にはアスペクトというものがあります。
これは星同士の角度のことです。
例えば前回例にあげました
2021年4月12日の新月は牡羊座22度でした。
4月12日生まれの人の太陽の上に新月が重なった
ということになります。
つまり太陽と月のアスペクトは0度です。
丁度この日の生まれではなくても、
月の動きは速いので2~3日で重なるので
これも大まかではありますが、
牡羊座の人皆に重なると考えてもよいでしょう。
元も、生まれた時の太陽の上に月が重なる時は、
新月満月に関わらず、
様々な事がうまく行きやすいといわれています。
ですから、これがさらに新月であれば、
今まで躊躇していたことを始めてみるには
絶好期と言えるでしょう。
では新月と180度の角度をとる星座
天秤座ではどうか、といいますと、
多少周囲にひっぱられているような感じがすることもありますが、
外に向けて気持ちをオープンにしたり、
新しい気持ちで関係を築いていくのに良いといえます。
星同士の角度には考慮する角度はいろいろありますが
今日はもう一つだけ、90度をあげておきます。
この角度を取る時は少し緊張が強まるかもしれません。
先の例であれば、牡羊座に対して90度を取るのは
牡羊座も1と数えて4番目の星座である蟹座と
10番目の山羊座です。
少しうまくいかないことがあっても
そんな時だと気楽に流してみるのもよいでしょう。
ハウス区分で考える
続いて、ご自身のホロスコープのハウス区分をご存じの方は、
どこのハウスで起きているかでその影響を考えるとよいでしょう。
ハウス区分が解らない方は、また出生時間をご存じない方は、
自身の星座を1室として割り当てる方法もあります。
例えば蟹座の人なら、1室を蟹座として
それぞれ、獅子座が2室、乙女座が3室として考える方法です。
ある程度は参考になると思います。
その室が表す意味などで今のテーマを考えてみることもできます。
なお、ご依頼いただいている方には
お尋ねいただければハウス区分などお知らせしています。
余談ですが、ご相談を頂く方には、
占星術に興味をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。
ご自身が書かれたホロスコープをご覧になりながら
星読みのついてのご質問をいただいたり、
一緒に今後を考えたりすることもありますので
ご遠慮なくお尋ねください。
新月と満月の影響
個人差はありますが、元々新月と満月は、良くも悪くも、
いつもとはコンディションがかわる場合が多いものです。
プラス面としてエネルギッシュだったり、
判断力や直観力が発揮されることもあれば、
同じ傾向でも、それが行き過ぎてしまうと
興奮しやすく、落ち着きがなくなるかもしれません。
感受性も感覚も鋭くなるので
いつもなら気づかないことを見つけたり、
自分や周囲の状態をより濃やかに
把握したりするかもしれません。
けれどこれも行き過ぎれば
神経過敏のような状態に陥り、
逆にいらいらするかもしれません。
実際、体調に変化が起こる人も多いので、この点でも、
その時の新月・満月がどこで起きているかを知ることで、
少し客観視ができ、さらに、
自身のどこに影響しているかを考えられるので
変化との付き合い方も楽になるかもしれません。
何かの折に使って見てください。
また先にも上げましたが、
このような日常での遣い方に興味がおありの方は
ご依頼時に内容に関わらずお気軽にお尋ねください。